手続きの流れ

過払い金の返還手続きを法務事務所などに依頼する場合、どのような流れに沿って手続きが進んでいくのかを解説していきたいと思います。

過払い金の返還手続きはどうやって進んでいくか?

まず本題に入る前に、ひとつ申しあげておきましょう。

「個人で過払い金の返還手続きはできないのか?」という疑問をお持ちの方も少なくないかと思います。

その答えとしては「決して不可能ではありませんが、かなり高いハードルがある」ということになります。

といいますのも、「過払い金とは」のページでご説明した通り、平成18年にグレーゾーン金利は違法であるという最高裁判決が出たことにより、過払い金請求手続きはその件数がうなぎのぼりに増加している実情があります。

金融機関サイドも、法務事務所や弁護士事務所からの請求を優先し、個人からの請求は、どんどん後回しにする傾向にあるようです。現実的には、専門家への依頼が望ましいと言えるでしょう。

では、法務事務所や弁護士事務所などに依頼する場合の流れをご紹介していきましょう。

Step1:依頼申し込み

必要書類などを揃え、正式に依頼します。事務所によって、対面でのヒアリングを行うところもあれば、郵送による書類送付&電話での打ち合わせというところもあります。事前に確認しておきましょう。

Step2:取引履歴開示請求

依頼を受けた事務所は、過払い金返還請求手続の依頼を受けた旨を金融機関に対して通知し、依頼者がこれまで行なってきた取引の詳細記録を開示するよう請求します。

※個人で行う場合、この時点で後回しにされてしまうケースが多く見られます。

Step3:利息の再計算

金融機関より開示された履歴をもとに、利息制限法に則した利率を再計算して“正しい利息”を算出します。その上で、依頼者と相談の上、その後の方針を決定していきます。

※この計算の時点で過払いとなっていない場合は、手続き終了となります。

Step4:金融機関への返還請求

事務所が金融機関に対し、返還請求・交渉を行います。金額や返還予定日などの提示条件が認容できる場合は、依頼者の同意を得て進めます。逆に、条件が折り合わず解決しないときなどは、交渉を続けます。

弁護士事務所の場合であれば、訴訟も視野にいれるケースもあります。

Step5:過払い金の返還

最終的に金融機関から返還された金額から、事務所の所定の費用を差し引いた分が、依頼者の元に戻ります。

なお、支払う費用については、事務所個々によって異なります。「依頼費用の相場と見方」ならびに「過払い金請求の弁護士・司法書士事務所一覧」の各ページなどをご覧ください。