ニコス編
本ページでは、ニコスを相手とした場合の過払い請求における特徴や、過払い金返還に成功した方の体験談などをご紹介していきたいと思います。
ニコスに対する過払い金請求で注意すべき点は?
ではまず、ニコスの会社としての特徴を見ていきましょう。
同社はかつて、日本信販という社名で、日本でも最大手の信販会社として知られました。しかし、一連のメガバンク再編の動きを受け、2005年UFJ銀行(現・三菱東京UFJ銀行)の子会社となったのを皮切りに、2007年4月にはディーシーカードの吸収合併も実施。現在では、銀行系クレジットカード会社として再編されています。また現在の正式名称は三菱UFJニコスとなっています。
そんなニコスですが、カードローンやキャッシングサービスにおいて、過払いが頻繁に発生している事実があります。
消費者金融とは一線を画す信販会社であり、かつては最大手として知られたニコスであっても、実態はそうなのですから、全くもって油断はできません。まさに無知は損をするといったところでしょうか。
そしてニコスに対して過払い金請求をする場合、ある意味、消費者金融業者よりもやっかいで手ごわいという側面をもっています。
ニコスもまた、個人で過払い金請求を考えるのは極力避け、専門家の協力を仰ぐべき業者であることに間違いはありません。
その理由の筆頭として挙げられるのが、消費者金融のレイクと同様に、平成5~7年以前の取引について取引履歴が開示されないという点があります。
疑念はさておき、そうした場合でも対処方法はあります。契約書などを基に取引の履歴を再現したり、銀行口座からの引き落とし記録から計算するという方法があります。
そうした事情ゆえに、ニコスへの過払い金請求においては、専門家の協力を仰ぐべきであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
もうひとつ厄介な点としては、交渉がまとまらず訴訟を提起して請求をする場合、大半のケースでニコスは自前の弁護士を立てて対抗してくることが挙げられます。
簡易裁判所であれば弁護士は付けず案件担当者のみで訴訟に対応するパターンが多いのですが、ニコスはその限りではありません。
この点でも、一般の方が独力で対応するのは困難であることを示しています。ぜひとも留意しておいてください。
ではここで、ニコスを対象として過払い金請求を行った方の体験談を見ていきましょう。これから請求を行う方は、ぜひ参考にしてみてください。
Aさん:足掛け30年分157万円の過払い金を奪還
旧ニコス時代から数えて、30年間もニコスを利用してきましたが、さかんに報道される過払い金のことが気になり、専門家に相談して調べてもらうと、なんと157万円もの過払い金が発生していることが判明。
驚くと同時に腹が立ち、すぐに返還手続きを依頼しました。この30年は一体なんだったのだろうと反省させられましたが、戻ってきたことにほっとさせられました。
Bさん:浪費癖で作ってしまった借金から190万円が返還
独身OL時代に浪費癖が出てしまい、大きな借金を作ってしまいました。
心を入れ替え懸命に返済を完了。そんな折、過払い金のことをニュースで知り、自分の場合はどうなのだろうと、専門家を訪ねてみました。
すると190万円が戻ってくることになり驚きました。もちろん、このお金は浪費せず、キチンとした使い途のために残してあります。